現在、地政学リスクの急騰により、ホルムズ海峡の事実上の封鎖という緊迫した事態が続いています。政府や各企業による石油備蓄の放出も予定されています。このような事態に、現場で最も警戒すべきは、「いざという時に設備が動かない」というリスクです。
なぜ、今「ホースシステム」が必要なのか?
通常、石油の積み出し・受け入れには固定式のローディングアームが使用されますが、これらは地震や老朽化、あるいは過負荷による故障のリスクを常に抱えています。
- 復旧までのタイムロス: ローディングアームが故障した場合、専門業者による修理には膨大な時間とコストを要します。
- 供給ラインの冗長化: 自社で機動性の高いホースシステムを保有しておくことで、アームの故障時にも即座に代替ラインを構築できます。
- エネルギー供給の完遂: 備蓄があるだけでは不十分です。それを「送り出す」手段を複数持つことこそが、真のBCP(事業継続計画)と言えます。
「備蓄はある、しかしアームが動かない」——この最悪のシナリオを回避するために。
桟橋荷役の中核を担うローディングアーム。
万一、本来の機能が維持できず使用が困難となった際、いかに滞りなく、かつ安全に送油を継続できる体制を整えるかは、施設の事業継続計画(BCP)上、最重要事項の一つではないでしょうか。
こうした体制をあらかじめ整えておくことは、不測の事態における迅速な判断と、より強固な安定供給体制を支える大きな力になると考えます。
弊社では、ローディングアームの使用が困難な状況下でも、安全に送油を継続・完遂するための「ホースによる緊急送油システム」をご提案します。
現場での「安全性」と「スムーズな作業性」を両立させた本システムの、4つの主な特長をご紹介します。
- WEFLATカップリングによる接続部の担保
接続部には、アルマイト製の特殊なWEFLATカップリングを採用。
耐油性に優れた専用のOリングを備え、優れた液密性を維持し、接続部の安全を確実に担保します。 - 安全な送油を支える静電気対策
引火性液体を扱う上で不可欠な静電気対策として、ホース本体には静電気防止ワイヤーを編み込んでいます。摩擦によって発生する静電気を、カップリングから安全に逃がし、着火のリスクを排除します。 - 潮位や吃水の変動に伴う高低差の変化に追従
ホースラインの要所にスイベルカップリングを組み込み、潮位の変化や、送油に伴うタンカー側の吃水(高低差)変化にもホースが柔軟に追従するため、無理な荷重が掛からず、安定した送油を継続できます。 - ピグシステムによる残油の回収
本システムは、専用のピグランチャーからピグを圧送し、送油後のホース内に滞留する残油を送り出すことが可能。撤去時の安全性を高め、現場の環境保全と作業効率の向上を高いレベルで両立します。
送油ホースは、最大6インチ(150A)までに対応。また、非加圧時にはフラットになる特殊ホースを採用し、迅速な展開が可能。限られたスペースでもコンパクトに保管できます。
▼ システムの詳細・仕様については弊社HPからご確認いただけます
https://fpec-demo.yusei-design.com/business/special-hose-systems/#specialHose-system
本システムの導入にあたり、貴社の桟橋形状や接続口径、取り扱う油種といった個別の状況に合わせて、設計段階からのご相談も承っております。
現場の環境に即した具体的なイメージ作りなど、私どもでお力添えできることがございましたら、まずは情報交換の段階からでもお気軽にお声がけください。